こんにちは、ネコリテです。
人混みが苦手なHSPならではの視点で、旅の体験記を書いています。
今回は西尾市のうなぎ割烹 「みかわ三水亭」の訪問レポートをお届けします。
うなぎが食べたい!でもどこへ行く?
「そうだ、うなぎを食べに行こう!」
と急に思い立った、ある夏の日。
せっかくなら“本当に美味しいお店”で味わいたい。
でも地元で評判の老舗うなぎ屋は、平日でも行列必至なので、人混みが苦手なHSPとしてはハードル高め…。
もう少し気軽に行けるお店、ファミリー向けうなぎ屋(サガミのような)へ行ってみようと思ったけど、メニューを調べたら意外にも老舗店より高い料金設定。
「えっ、チェーン系のうなぎ屋の方が高いの?それなら…」
思い出したのが、愛知県西尾市一色町。
一色町はうなぎの養殖が盛んで、愛知県は養殖うなぎの出荷量が全国第2位を誇ります。
第1位 鹿児島県 7,858トン
第2位 愛知県 4,205トン
第3位 宮崎県 3,574トン
第4位 静岡県 2,365トン
参照元:日本養鰻漁業組合連合会
一色町ではこちらの3店が「鰻御三家」と呼ばれているそうです。
- うなぎ処 いっしき
- うなぎの兼光
- うなぎ割烹 みかわ三水亭
以前、親族の集まりで訪れた「兼光」は、コスパも味も良く好印象だった記憶があり、今回も迷わずそちらへ。
11時開店にあわせて、平日の10:50に到着。
「よし、まだ駐車場はガラガラ。これはラッキーかも」
と思ったのも束の間――
あれ?
もしかして今日は…定休日じゃん!
がーん……。
気を取り直して、すぐ近くの三水亭へ行先変更。
こちらは営業日だったので、急遽行ってみることにしました。
初訪問、三水亭の混雑にびっくり
三水亭の駐車場はとても広いけど、すでに半分以上が埋まっていました。
どうやら平日でも混み合う人気店らしい…。
三水亭には「本館」と「はなれ」があり、どちらへ行けばいいのか戸惑っていると、団体客らしきグループが「はなれ」にどんどん入って行きました。
スマホで調べると、「はなれ」は完全予約制とのこと。
ということは、予約なしの私たちが利用できるのは「本館」のみ。
「はなれ」と「本館」の間には芝生の庭園が広がっており、

シンボルの滝が流れるその景色は、まるで高級旅館のような優雅さを感じさせました。

本館の前に到着すると、すでに人だかりができていました。
でも、列に並んでいる感じではなく…。
人気店なので「順番待ちリストに名前を書くのかな?」と思いましたが、誰もお店の中へ入りません。
もしかして待っているは…予約の人たち?
お店のシステムがわからず、しばらく様子を見ることに。
やがて開店時間になると、店員さんが出てきて一言。
「ご予約のお客様からご案内いたします」
その声を合図に、予約客が次々に店内へ。
その後、「番号札〇番のお客様〜」というアナウンスが始まりました。
ということは、店内で整理券を発券するシステムだったの!?
なるほど、誰も店内へ入っていかなかったのは、私たちが来た時点で、すでに全員が整理券を発券済みだったからなんですね。
気付いた頃には時すでに遅し――私たちは1巡目に入れず、推定1時間以上待ちの状況に。
うう、もうお腹ペコペコ…。
そこで、夫がナイスな提案。
「系列の西尾東店があるよ!」
三水亭のホームページには、各店舗のリアルタイム待ち人数が表示されており、その時点で本店20組以上の待ちに対して、西尾東店はわずか3組。
「よし、移動しよう!」
一色町の本店から西尾東店までは車で約30分。
11:45に到着し、5組待ち。
12時過ぎには10組以上の待ちが発生していたので、ランチタイムのピークには巻き込まれず、滑り込みセーフでした。
サプライズな「うな丼」
三水亭の西尾東店は、山深い自然豊かな場所にありました。
本店のようなゴージャスさはありませんが、うなぎ専門店としては広いお店かと思います。

20分ほど待合室で待ち、案内された席はなんと…6人掛けの個室!
「2人なのに、いいんですか!?」
と恐縮してしまうほど、広々と落ち着いた空間でした。
メニューはこんな感じで定番の「うな丼」や「うな重」に、

「ひつまぶし」「長焼き」もあって、

変わり種で「うな茶そば」もありました。

久しぶりのうなぎなので「御膳」でモリモリ食べようかと思ったら、

「御膳」と「コース」は事前予約制でした。

というわけで、オーソドックスにうな丼(並)を注文。

夫は、白焼き(単品)+ごはんセット。

ついに…念願のうなぎ様とご対面です。
この瞬間の喜びたるや、まさに至福。

ふわっと香ばしく焼き上げられたうなぎは、タレの味もちょうどよく、ほどよい甘みでご飯が進む!
しかも、ごはんの中には隠れうなぎが…!

「これは嬉しすぎるサプライズ!」
うな丼ってあまり食べたことがなかったけど、もしかして二段構えが普通なのかな?
以上、とても満足なうなぎタイムでした。
次回は必ず予約して行こうっと。
うなぎのコスパ比較
うなぎは高級品なので、できればコスパよく楽しみたい。
ということで、一色町の2店舗「三水亭」「兼光」と、地元の2店舗「老舗人気店」「ファミリー向けうなぎ店」の価格を比較してみました。
※金額は2025年7月時点の税込価格です
メニュー | 三水亭 | 兼光 | 老舗 | ファミリー向け |
---|---|---|---|---|
うな丼【並】 | 1,950円 | 1,900円 | 2,700円 | 3,200円 |
うな丼【上】 | 2,950円 | 2,650円 | 3,564円 | 3,800円 |
ひつまぶし | 3,500円 | 3,550円 | 4,400円 | 4,800円 |
うな重 | 3,100円 | 3,950円 | 4,320円 | 4,400円 |
赤文字が最安値です。
お店によってうなぎの量や提供スタイルに違いがあるものの、地元周辺と比べて、一色町のほうが「さすが産地、コスパがいい!」と実感しました。
とはいえ、「本当にお得なのは、やっぱりスーパーのうなぎじゃない?」と思い、近所のスーパーをチェックしてみたところ、予想外の結果に…。
うなぎ1尾(蒲焼) | 三水亭 | 兼光 | スーパー |
---|---|---|---|
三河一色産 | 2,450円 | 2,550円 | 2,680円 |
国産(愛知県以外) | なし | なし | 2,000~3,000円 |
中国産 | なし | なし | 1,000~1,500円 |
なんと三河一色産のうなぎを食べるなら、スーパーで買うよりも三水亭や兼光で食べる方が安い!
特に土用の丑の日が近づくとスーパーの価格は急上昇するため、コスパ重視なら一色町のうなぎ店が最強だとわかりました。
もちろん産地にこだわらない、または夏以外であればスーパーの方が安く食べられます。
「せっかくなので美味しいうなぎを食べたい!」という方は、やっぱりお店で焼き立てを食べるのがベストですね。
一色町への距離や混雑がネックな方には、お店のオンラインショップがおすすめです。
中でも兼光では、「訳ありうなぎ」というお得な商品も販売されています。
捌きの際に切れてしまったり、焼き上がりで皮が少しはがれてしまったりと、見た目に少し難があるだけで、味は正規品とまったく同じ。
「見た目よりコスパ重視!」という方には嬉しい商品です。
土用の丑の日ってなに?由来を知るともっと美味しい
土用とは?

- 春夏秋冬をそれぞれ6つに分けたものが二十四節気。その中でも「立春・立夏・立秋・立冬」は季節の節目とされる重要な日で、その直前の18~19日間が「土用」
- つまり土用は年に4回あるが、有名なのは「夏の土用」
- 「土用」はもともと「季節の変わり目だから体調に気をつけましょう」という意味合いを持つ期間。またこの期間には「土の神様が土の中にいる」とされ、草むしりや土いじりなど、土を動かす作業は控えたほうが良いとされる
丑の日とは?
- 日付を十二支(子・丑・寅…)で数える方式
- 「土用の丑の日」は土用期間中の「丑」の日のこと
7月19日(土)~8月6日(水)
その期間内で丑の日は 7月19日(土)と7月31日(木)の2回

そして、夏に「う」のつく食べ物を食べると夏バテ予防になるという言い伝えを活かして、「土用の丑の日にうなぎを食べよう!」と広めたのが、江戸時代の平賀源内。
今やすっかり日本の夏の風物詩となった、素晴らしいマーケティング戦略です。笑
【まとめ】三河一色産うなぎは、やっぱりすごかった!
- 「美味しいうなぎが食べたい!」と思ったら、西尾市一色町のお店で食べるのがコスパ良し
- 夏のうなぎ店は混むので、予約必至!
- 予約なしで三水亭へ行くなら、西尾東店が待ち時間少なめ
- 三水亭の待ち状況はホームページで確認できる
- お値打ちな「訳ありうなぎ」を狙うなら、兼光のオンラインショップがおすすめ
\ふるさと納税もあるよ/