【海外旅行の準備4】海外旅行保険の選び方

飛行機の翼とエンジン 海外初心者さんへ

こんにちは、ネコリテです。

海外旅行の初級者さんに向けて、私の実体験をもとにブログを書いています。

今回は海外旅行保険の選び方についてお伝えします。

海外旅行保険を選ぶ基準

何か起きたら不安だし、

とりあえず保険に

入っておこうかしら。

「なんとなく不安だから」という理由で、海外旅行保険を検討している方は多いと思います。

私も初めての海外旅行では、旅行会社さんの言われるがままに加入していました。

しかし漠然とした不安を具体化することで、自分にとって必要な保険、不要な保険がわかるようになり、余分な保険料を節約することができます。

不安なことを書き出してみる

まず前提として、保険=金銭的な不安を和らげてくれるものと定義しておきましょう。

「海外で事故に遭ったら… 病気になったら…」

それらの遭遇リスク自体は、保険では減らせません。

ということは、どんな事態にいくら資金援助が欲しいかが保険を選ぶ基準になります。

例えば、

  • 現地での病気やケガの治療費
  • 損害賠償(物品の破損や他者へのケガ)
  • 飛行機の欠航や遅延による旅行プランの変更(延泊やキャンセル料支払い)

実際に起きたら、どれも大きな出費になります。

しかし起こる確率を考えると、欠航や遅延によるプラン変更が個人的には一番気になります。

治療費に関しては、すでに医療保険に加入されている方であれば、海外旅行中の傷病もカバーしてくれる保険が多いので、重複して海外旅行保険へ加入する必要はないかと思います。

私は医療保険に加入していませんが、公的な保障である海外療養費制度があるので、有料で海外旅行保険へ加入することは考えていません。

ではこの海外療養費制度について、詳しく説明していきますね。

海外旅行中も健康保険の給付対象です

海外は医療費が高いし、

保険証も使えないでしょ?

海外で日本の保険証は使えませんが、それに代わる海外療養費制度を利用することができます。

例えば名古屋市では、国民健康保険の加入者へこのように案内しています。

海外療養費制度についてのご案内です。

海外渡航中に病気やケガをして治療を受けた場合でも、国民健康保険の保険給付の対象になります。

ただし、治療目的の渡航の場合や日本で保険適用されていない治療、差額ベッド代やマッサージなどは保険給付の対象とはなりません。

<海外療養費の申請手続き> 

海外で病気やケガをして治療を受けた場合にも保険診療分として支払った医療費の一部が療養費として支給されます。ただしこの場合、海外でかかった病気の診療内容を明らかにするために、治療を受けた医師作成の書類や費用のわかる領収書などが必要です。

名古屋市ホームページ より

職場で健康保険に加入されている場合は、ご加入の保険組合のホームページなどで利用条件を確認することができます

私の入っている保険組合は、次のような利用条件でした。

  • 治療費の7割を払い戻し
  • 「実際の支払い額」と「日本で同じ治療を受けた場合の治療費」を比較して、安い方の金額から算出
  • 払い戻しの申請には、領収証や診療明細(日本語訳付き)などの提出が必要

具体的な金額の計算はこうなります。

【例】海外旅行中にケガをして、現地の病院でA$1200(日本円で約12万円)を支払い。日本で同じケガをすると、治療費10万円だった場合。

オーストラリア12万円>日本10万円

日本の治療費の方が安いので、10万円の7割で7万円が支給され、差額の5万円は自己負担になります。

このように海外療養費制度は、知っておくと安心&お得な制度になります。

しかしこの制度も万能ではありません。

海外の医療費は高額なため、例えば盲腸の手術+入院でA$10,000(約100万円)かかった場合、日本の治療費相場が30万円だとすると、

[返ってくる金額] 30万円×7割=21万円

[自己負担額] 100万円-21万円=79万円

かなり大きな出費になります。。

こういった具体的な状況をイメージして、

「やっぱり不安だから保険に入っておこう」

「こんなの起こる確率が低いでしょ」

どちらの気持ちが大きいかが、海外旅行保険加入の判断基準になります。

無料の海外旅行保険

私は「こんなの起こる確率が低いでしょ」派ですが、不安な気持ちも2割程度。

というわけで、クレジットカードの付帯保険で備えることにしました。

保険料は無料で、事前申し込みも不要。

しかし残念ながら、愛用している楽天カードは保険適用条件の「行程の一部を出国前に決済」に該当せず、保険が使えないと判明。。。

このように旅行費用をそのカードで支払わないと、付帯保険が使えないことはよくあります。

いわゆる利用付帯というやつです。

<2種類の付帯保険>

利用付帯:旅費をそのカードで支払うなど、条件を満たした場合のみ保険適用

自動付帯:カードを保有しているだけで保険適用

付帯保険の王様であったエポスカード(年会費無料)も、2023年10月から自動付帯→利用付帯へ変わってしまいましたね。

dカードGOLDの家族カードが超コスパ良かった!

私は楽天カードしか持っていなかったので、当初は夫が持っているdカードGOLD(自動付帯)の家族補償で良いかなと思いました。

dカードGOLDの海外旅行保険

参照元:dカード|海外旅行保険

dカードGOLDは自動付帯ですが、旅行代金をこのカードで支払っていない場合は、死亡・後遺障害などの補償が減額されます。

うーん、治療費用50万円は少ないな。。。

普通のdカード(年会費無料)なら治療費用は200万円で、全体的に比較してもGOLD会員と家族の中間くらいの手厚さがあります。

しかし海外航空便遅延費用特約という、傷病よりも起こる確率が高いものは補償ゼロ。

dカードに加入すべきか否か、悩ましいところ。。。

しかしその悩みが一瞬で吹き飛ぶ事実が判明しました。

dカードGOLDは家族会員1枚まで年会費無料!

つまり私も家族カードを作れば、無料で本会員と同じ補償が受けられます。

というわけで早速申込み、数日でカードが届きました。

成田、羽田、セントレアなどの空港ラウンジも無料で入れますし、海外旅行のお供としてはかなりコスパが良いカードだと思います。

カード付帯保険の弱点

dカードGOLDの唯一の弱点、それはキャッシュレス診療ではないこと。

つまり手術などで100万円かかったら、一旦全額を支払わなくてはいけません。

当然そんな大金を旅行中に持ち歩いていないので、海外キャッシングやクレジットカードで支払うことになります。

そういった「いざという時」を想定して、旅行中クレジットカードのロックがかからないようセキュリティ緩和をしておきました。

【海外旅行の準備3】海外でクレジットカードを使う注意点
クレジットカードのトラブルを避け、海外旅行中にスムーズな支払いをする方法。安心してクレジットカードを利用するコツ。

dカードGOLDに限らず、カード付帯保険は治療費の立て替えが必要なことがあります。

その点、通常の海外旅行保険の多くはキャッシュレス診療ですので、その点も海外旅行保険を申し込むかどうかの判断基準になります。

旅行クレカの王様、エポスカード

海外旅行保険が手厚い付帯カードと言えば、定番のエポスカード

  • 年会費無料
  • 治療限度額が200万円以上
  • キャッシュレス診療可能
エポスカードの海外旅行保険

参照元:エポスカード|海外旅行保険

2023年10月から自動付帯→利用付帯へ改悪してしまったので、最強さがやや薄れてしまいましたが、このカードで旅費を支払う方でしたら、最もコスパの良いカード付帯保険かと思います。

こんな人は海外旅行保険の加入がおすすめ

  • クレジットカードの付帯保険が利用できない人
  • キャッシュレス診療で受診したい
  • 心配性

海外旅行に限らず、どんな保険も実際に保険金をもらう状況は滅多に起こりません。

それでも安くはない保険料を払うのは、安心を買っているからなんですね。

どうしても不安が払拭できない人は、旅行を楽しむためにも有料の保険は必要かなと思います。

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