こんにちは、ネコリテです。
HSPならではの繊細な視点で、旅の体験記を書いています。
今回は大分県大分市にある高崎山自然動物園をレポートします。
高崎山の基本情報
アクセスと駐車場
野生のニホンザルを間近で見られることで有名な高崎山自然動物園。
どんな山深い場所にあるのだろうと思ったら、大きな国道沿いにあって驚きました。
大分駅から車で約30分と、市街地からあまり離れていませんでした。
大分の市街地から向かうと、国道10号線をはさんで左側に高崎山、右側に水族館(うみたまご)が見えます。
正面の歩道橋(ブルーの三角形が目印)に信号がありますので、そちらを左折すると高崎山です。
駐車場は高崎山・うみたまご共用で、第1~3駐車場があります。(乗用車420円)
引用元:高崎山自然動物園HP
第1~2駐車場はうみたまご、第3駐車場は高崎山にあります。
私は事前のリサーチ不足で、陸橋の交差点で「駐車場はどこだ?」とオロオロしてしてしまい、うみたまごの第1駐車場へ行ってしまいました。(汗
うみたまごへ入館する予定はなかったので、本当は第3駐車場を利用するのがベストでした。
というわけで、駐車後はオレンジ色の陸橋を渡って高崎山へ移動。
園内マップ
引用元:高崎山自然動物園HP
入園料(大人520円)を支払い、サルがいるサル寄せ場まで坂道を上ります。
実はこの高崎山、お寺の敷地内なんです。
そのため「鐘+サル+海」という、なんとも情報量の多い光景が見られます。
高崎山の一番の見所は、30分おきに開催される餌付けタイム。
職員さんが餌をまくと、数百匹のサルが集まってきます。
ちなみにサルたちは飼育されているわけではなく、山で生活している野生のサルです。
餌付けはおやつ程度で、主食は山で木の実や昆虫などを食べているそうです。
そのため秋など主食が豊富な時期は、山から下りてくるサルが少なくなるのだとか。
基本的に園内へは、水とおやつを目当てにやって来るそうです。
すっかりサルの虜になりました
衝撃の事実を知った
私が訪れたのは7月平日の開園直後。
まだ来園者もまばらで、とても快適に過ごせました。(HSP的には超重要)
この日は200頭以上いるというC群がいました。
9時台でもすでに暑く、サルたちは主に日陰にいました。
サルといえば、こんな風に仲間同士でノミ取りをする姿を思い浮かべる方も多いと思いますが、
実はこれ、ノミを取っているわけではありません。
そもそもサルにノミは寄生しません。
この事実が、高崎山へ来て一番の衝撃でした。笑
サルは主に木の上で過ごし、決まった寝床を持たない生活スタイルのため、ノミ(地面にいる)が付きにくいのだとか。
ノミ取りだと思っていた行動は、毛づくろいやコミュニケーションのためのものでした。
赤ちゃんザルがいっぱい♪
ニホンザルの出産シーズンは5~8月。
7月はちょうど子ザルだらけの時期でした。
サルは出産頭数は、1回につき1頭。
意外と少なくてびっくり。
この時期、本来は換毛期で冬毛→夏毛に変わるのですが、母ザルはみんな毛がボサボサでした。
実はそれには子育てが関係していました。
母ザルは育児がひと段落しないと換毛しないため、この時期が1年で最もボサボサになるそうです。
がんばれ、かーちゃん!!(感動
このようなサルの豆知識は、園内で職員さんがアナウンスしてくれています。
サルについて知れば知るほど、どんどんサルに夢中になっていきました。
当初は滞在1時間の予定でしたが、あまりにも居心地が良く、気付けば2時間も経っていました。笑
高崎山にサルが集まるようになった理由
高崎山を開園した目的は、近隣の農村のサル被害を防ぐためだったそうです。
サルを一ヶ所に集めて観光資源にすることで、継続的な共存が可能になりました。
動物を守るには金銭的な負担も必要なので、このような双方にメリットのある解決方法は本当に素晴らしいです。
世の中は野生動物に対して「駆除」という選択をとりがちですが、この施設はアイデアと情熱次第で共存が可能であることを象徴していると思いました。