こんにちは、旅好きHSPのネコリテです。
2025年9月、長野県 霧ヶ峰にある八島湿原と旧御射山神社へ行ってきました。
「車がなくても行ける?」「滞在時間はどのくらい?」と気になっている方へ、路線バスでのアクセス方法や見所を写真たっぷりで紹介します。
「アルピコ交通バス」で八島湿原へ行く方法
今回はJR上諏訪駅からアルピコ交通バスを利用して、八島湿原へ向かいました。
路線名は「霧ヶ峰線・八島湿原線」で、運行は土日限定です。
冬期運休となるため、訪問時期にはご注意ください。
バス停は上諏訪駅の西口にあり、東口からは歩道橋を渡って移動します。

西口のロータリーにある端っこのバス停が「霧ヶ峰・八島湿原線」の乗り場です。

出発30分前に着いた時は「意外と空いているな」と感じたものの、時間が近づくにつれて人が増え、気付けばバス停には長い列ができるほどの混雑になっていました。

1台目には満員で乗れませんでしたが、ありがたいことに臨時便が運行しており、そちらに乗車できました。
乗り方は昔ながらのローカルバス方式で、入口で整理券を取るスタイル。

支払いは現金のみでおつりは出ないため、手元に小銭がない場合は運転席横の両替機を使います。

降車時は混み合うので、信号待ちなど停車中にあらかじめ両替しておくと安心です。
可能であれば、事前に小銭を用意しておくのがベスト。
「上諏訪駅→八島湿原」の運賃は、2025年9月時点では1,700円でした。
バスに揺られること45分、山道をぐんぐん進んでいくと、いよいよ八島湿原に到着です。

駐車場にあるトイレはチップ制の有料トイレとなっており、管理維持費として100円を支払う仕組みになっています。
八島湿原そのものは入場無料なので、自然環境の保全に役立つのであれば、気持ちよく協力したいところです。
ちなみに帰りのバスは、ビジターセンター前にあるバス停から出発します。

【前半ルート】八島ヶ池→旧御射山神社
今回「八島湿原へ行きたい!」と思ったきっかけは、こちらのMr.都市伝説の動画でした。
動画に出てきた旧御射山神社は「諏訪大社 下社の奥宮」とも言われており、周辺には縄文遺跡が多く残っていることから、古代信仰の聖地であったと考えられます。
古代好きの私には、たまらなく心惹かれる場所です。
というわけで、旧御射山神社をお目当てに八島湿原を1周してきました。

駐車場から旧御射山神社までは、約30分かかりました。
まずはビジターセンターの手前にある、こちらのトンネルを通り抜けます。

この時点で「ジブリみたい!」と、異世界へ迷い込んでしまうようなドキドキ感がありました。
少し進むと展望エリアがあり、八島湿原全体を見渡すことができます。


手前の大きな池は、八島湿原のシンボル的存在 八島ヶ池です。

八島湿原は「八島ヶ原湿原」や「七島八島湿原」など複数の呼び方があり、八島ヶ池も「七島八島」として知られているよ

ハイキングコースは木道で歩きやすかったです。
途中に金網の扉がありますが、こちらは「鹿よけ」となっているので、通った後は必ず閉めましょう。

鹿よけの扉から5分くらい進むと、「ヒュッテみさやま」という宿&喫茶があります。

ヒュッテとはドイツ語で「山小屋」。諏訪エリアにはヒュッテと付くお店がたくさんあるよ

ヒュッテみさやままで来たら、旧御射山神社まであと1分です。
いざ旧御射山神社へ!
ヒュッテみさやまの前を流れる小川に、小さな橋が架かっています。
この橋を渡った先に、旧御射山神社の看板があります。


この坂道を登った先に、小さな祠があります。
これが旧御射山神社です。

知らずにハイキングに来ていたら、そのまま通り過ぎてしまいそうなほど、ひっそりと佇んでいました。
小さなお社ながらも、諏訪大社と同じく4本の御柱が立っており、諏訪信仰の原型を垣間見ることができます。
このあたりは、諏訪大社 下社の狩猟神事「御射山祭」が行われた祭祀遺跡であると同時に、鎌倉時代には武将たちによる流鏑馬や相撲などの大規模な競技会も開かれていたそうです。
旧御射山神社の奥に広がる段々畑のような斜面は、当時の観覧席だったと言われています。

そして動画では、Mr.都市伝説・関さん曰く「この地には宇宙から何者かが降り立った」とのこと。
古代の人々や、もしかすると宇宙人までもが、この場所の不思議な力に引き寄せられたのかもしれません。
凡人の私は何も感じられませんでしたが、そんなロマンを思い描くだけでも十分に楽しいものです。
八島湿原 後半ルート
旧御射山神社からは、湿原のハイキングコース沿いに駐車場へ戻ります。
所要時間は約40分でした。

旧御射山神社からさらに上へ登ると、このような「旧御射山遺跡」の看板があるので、その道をまっすぐ進んで行きます。

3分くらい進むと「この先行き止まりです。車の通行はご遠慮願います」という看板が出てきますが、徒歩なのでこのまま進んでOK。

さらに2分くらい進むと、「鹿よけ」の扉があります。

扉の中へ入り、先へ進みます。
10分くらい進むと分岐路があり、ここに有料トイレがあります。

トイレの手前には標識がありますので、「八島ビジターセンター駐車場」方面に進みます。
すると再び湿原沿いの木道ハイキングコースになります。

前半ルートよりも湿原が近く、池も間近に見られるので、自然鑑賞がお好きな方にはワクワクするルートかと思います。

駐車場へ到着した後は、ビジターセンターをのぞいてみました。

諏訪の代表的な産物である黒曜石が展示されていました。
八島湿原も黒曜石が眠っているエリアなのだとか。

隣のおみやげ屋さんには、黒曜石が売っていました。
ちょっと心惹かれましたが、諏訪大社で黒曜石みくじを買ったばかりだったので、今回は見送ることにしました。
本記事のまとめ
- 上諏訪駅→八島湿原までアルピコ交通バスで約45分。運賃は片道1,700円
- 「霧ヶ峰線・八島湿原線」は土日運行のみで、冬期休業
- 八島湿原は入場無料
- トイレは有料(100円)
- 八島湿原1周の所要時間は約1時間。写真撮ったり、ゆっくり観察する場合はプラス30分~1時間
- ハイキングコースは木道、または砂利道。坂道は少なく歩きやすい
- 旧御射山神社は「下社の奥宮」とも言われ、諏訪信仰の原型を感じられる
- 旧御射山神社の周辺は、鎌倉時代に武将の競技大会が開催されていた