こんにちは、ネコリテです。
HSPならではの繊細な視点で、旅の体験記を書いています。
今回は「国内線の欠航時、振替便の差額は返金されるのか?」という疑問について、私の体験談を交えて詳しくお伝えします。
国内線で初めての「欠航」を体験
先日、国内線で初めて欠航を経験しました。
海外での欠航は何度かありましたが、その時はとにかく振替便を取ることに必死。
しかし今回は国内線だったこともあり、少し冷静に対応できました。
そこでふと疑問に思ったのが、「振替便の運賃が安い場合、差額は返金されるの?」ということ。
今回予約していた九州行きの「午前便」は、普段より高額で 4万円。
「昼便」や「夜便」は標準的な 2万円 だったのですが、どうしても午前中に九州へ到着する必要があったので、やむなく高いチケットを購入しました。
ところが、当日は悪天候で午前便が欠航!
最短の振替便で、夜便へ変更することになりました。
ここで「差額の2万円は返金されるの?」という疑問が浮かびました。
フライトまで9時間以上あったので、一旦帰宅し、ネットで調べてみることに。
ANAとソラシドエアの規約を調べてみた
今回の便は、ANAとソラシドエアのコードシェア便(2社以上の航空会社が共同で運航する便)。
まずはANAのホームページをチェックしました。

”予約便の振り替えに伴い、低額になる場合は差額を払い戻しいたします”
お、これはいけるかも?と思ったのですが、よく見ると国際線の規約でした。
国内線についての記載を探すと…

”振り替え(予約変更)・払い戻しに伴う手数料は発生いたしません”
…あれ? 差額返金の明記がない!
つまり、ANAでは振替便の差額返金はない可能性が高そう。
一方、ソラシドエアの規約を調べてみると…

”予約変更が可能な運賃で、変更後の運賃額の方が安価な場合は差額を返金いたします”
ソラシドエアでは差額返金してもらえそうでした。
航空会社へ問い合わせしたけど…
お問合せ電話
差額返金の手続き方法がわからなかったので、ソラシドエアの問い合わせ窓口に電話をかけることに。
…が、つながりません。
欠航当日だったので、問い合わせが殺到しているのでしょう。
そこでANAの問い合わせ窓口へ電話をかけてみましたが、やはりつながりません。
「コミュニケーターへの接続目安時間」を確認すると2時間になっており、電話での問い合わせは諦めました。
ANA chatでの問い合わせも試しましたが、自動応答では求めている答えが得られず、「チャットオペレーターへおつなぎしますか?」にYESと答えても、混雑の影響か「おつなぎできません」となってしまいました。
欠航時に問い合わせが殺到するのは分かっているのだから、公式サイトのFAQをもっと充実させてほしい!と強く感じました。

返金申請は当日中にやるものだと思い焦ってしまったけど、後日でも大丈夫だとわかってからは、落ち着いて対処することができたよ
メールで質問
欠航当日に手続きをする必要はないとわかり、返金手続きに関してはメールで問い合わせて、気長に返信を待つことにしました。
そして10日後、ANAから返信が届きました。
内容を要約すると、
- 変更後の便が安価になる場合の差額返金は承っていない
- 安価になる場合は当初の予約便を全額払い戻しの上、新たにご希望の便を予約・購入が必要
つまり、「損をしたくなければ、振替えではなく一度キャンセルするべき」ということでした。
空港カウンターで衝撃の事実!
振替便のフライトに乗るため、再び空港へ向かうと、カウンターが意外と空いていたので差額について尋ねてみました。
すると、
「今回の振替えで、差額は発生していません」
と衝撃の返答。
え? 午前便4万円 → 夜便2万円へ振替えだから、2万円の差額があるはずでは!?
しかし振替えた夜便も、運賃は午前便と同じ4万円とのことでした。
差額が発生しなかった理由
後で運賃表を確認してみると、確かに夜便も4万円になっていました。
うーん、予約時は2万円だったはずだけど…。
もしかして欠航の振替えが殺到して、運賃が高騰したのかな?
しかし調べていくうちに、それは私の勘違いだったことが判明しました。
まずANAの運賃は、大きく分けて3種類。
【フレックス】高額、便の変更〇
【バリュー】安価、便の変更✕
【スーパーバリュー】最安値、数週間前に予約必要、便の変更✕
ふだんはバリューを予約していますが、今回は午前便でバリューの取り扱いがなかった為、高額なフレックス(4万円)で予約しました。
そのため振替便もフレックス(4万円)となり、差額が発生しなかったようです。
そして、バリューは当日発のフライトでは販売していないことを知りました。

私が購入できるのは、この枠では「フレックス」のみ。
つまり運賃が高騰したわけではなく、バリュー(2万円)が消えて、フレックス(4万円)だけが表示されていたので運賃が変動したように見えた、ということでした。
飛行機の「欠航」は2種類ある
欠航の理由は大きく分けて2つあり、それぞれ補償される内容が異なります。
- 【不可抗力】悪天候、天災、テロなどによる欠航
→航空会社の責任ではないので、基本的に振替手配・払い戻しのみ - 【航空会社の責任】機材の不具合による欠航
→宿泊費や交通費の補償があることが多い(ただしLCCは補償なしor薄い)

航空会社からすると、悪天候は「自然現象だから仕方ないよね(法的にも補償義務なし)」だけど、機材トラブルは「ごめんね、迷惑かけた分はできるだけ補償するよ」という対応になってるよ
今回は空港へ到着してから悪天候による欠航が決まり、一度自宅へ戻ることになったので、空港への往復交通費は自腹となりました。
天候の問題なので仕方がありませんが、お金も時間も無駄になり、飛行機を利用することのリスクを改めて痛感しました。
まとめ
- ANAでは欠航による振替便が当初の便より安くなっても、差額は返金されない
- ただし空港のANAカウンターやソラシドエア(コードシェア便)のHPでは、差額の返金が可能と案内されている場合がある
- 運賃が安くなる場合は、欠航便を払い戻しし、新しく便を取り直すのがベスト
- 予約時に全体の運賃表をスクショしておくと良い(自分の確認用)
- 欠航の理由によって、乗客への補償内容が異なる
①天候などの不可抗力による欠航→ 振替え・払い戻し以外は乗客の自己負担
②機材トラブルなど航空会社の責任による欠航→ 補償が手厚い