今回のお伊勢参りには「神馬牽参」の見学とは別に、もう一つの目的がありました。
それは、伊勢三大餅を制覇すること。
伊勢の名物と言えば赤福が有名ですが、地元で古くから愛されるへんば餅と二軒茶屋餅、そして赤福餅を合わせた3つが伊勢三大餅と呼ばれているそうです。
さらに今回は、伊勢出身の方から「地元民が愛してやまない、赤福超えの和菓子」も教えていただきました。

この記事では、実際に食べ比べをした感想、価格や店舗の様子、駐車場まで詳しくレポートします。
伊勢に餅菓子が多い理由は?
伊勢周辺は、古くから餅菓子文化が根づき、今も数多くの名物餅が受け継がれています。
伊勢で餅菓子が発展した背景には、いくつかの理由があります。
まず一つ目は、江戸時代に大流行したお伊勢参りです。
全国から多くの参拝客が訪れ、餅菓子は腹持ちが良いことから旅の途中のエネルギー源として重宝され、土産物としても親しまれました。
その結果、伊勢各地で名物餅が生まれていったのです。
二つ目は、お茶の産地であること。
伊勢神宮のある三重県は、静岡県、鹿児島県に次ぐ全国第3位のお茶の産地で、三重県内で生産されるお茶は「伊勢茶」として地域ブランド化されています。
そのため自然とお茶に合う和菓子が求められ、餅菓子文化がさらに育まれていったと考えられます。
「赤福」レポート
伊勢三大餅の赤福餅とは、大定番の「お餅をこしあんで包んだ餅菓子」ですが、こちらに関しては説明不要かと思いますので省略しますね。
今回のお伊勢参りでは定番の赤福餅ではなく、毎月1日にしか販売されない朔日餅を購入してきました。

朔日餅は早起き・行列・予約のいずれかが必至となる、入手ハードルが高い商品です。
気になる方はこちらの記事をチェックしてくださいね。
「へんば餅」レポート
へんば餅は、こしあんを包んだ楕円形のお餅に、トレードマークの焼き色がついた名物餅です。
「へんば」は漢字で返馬と書きます。
伊勢神宮へ参拝する人々が、川を渡る手前で馬を返す「返馬所」の近くで、このお餅を食べていたことが由来だそうです。

もっちりとした食感で、中のこしあんは赤福に近い味わいでした。
へんば餅を作っているのは「へんばや商店」という江戸時代創業の老舗で、伊勢市内に4店舗あります。
- へんばや本店/車で内宮30分、外宮15分
- 宮川店(工場併設店)/車で内宮20分、外宮15分
- おはらい町店/内宮から徒歩圏内
- 伊勢市駅前店/外宮から徒歩圏内
今回は、内宮から徒歩で行けるおはらい町店へ行ってきました。
ちなみに一般的に「内宮前のおみやげ&食べ歩き=おかげ横丁」と知られていますが、「おはらい町」と「おかげ横丁」の違いはご存知でしょうか?
ざっくり説明すると、
- おはらい町→昔からある内宮前の観光ストリート。明治初期まで「お祓いの館」が立ち並んでいたことが名前の由来
- おかげ横丁→1993年(平成5年)、赤福本店前に作られた観光スポット。昭和後半の参拝客減少を背景に(株)赤福によって開業され、現在の伊勢参拝の活性化に大きく貢献

つまり、おはらい町の中におかげ横丁があるということです。
ただ厳密には、おはらい町の通りにも「おかげ横丁」が点在しているので、一見すると両者の区別はつきにくいです。
★詳しくはコチラ

「おはらい町ってどこ?」と思った人は、おかげ横丁と同じ場所だと覚えておけばOK
というわけで、今回へんば餅を購入したのは、こちらのおはらい町店。

訪問したのは朔日参りの日曜日、午前11時頃。
並んでいたのは3-4組でしたが、帰る頃には店先からあふれるほどの行列になっていました。
初めてのへんば餅だったので、「ぜひ出来立てを食べたい!」と思いイートインを利用しましたが、
- 特に温かいわけではない(持ち帰り用と同じ食感)
- 飲食スペースが狭く、混雑して座席不足
- テーブルがなく、長椅子のみ
- お茶はセルフ
店の奥にあった飲食スペースは、想像していたものとは違い、どちらかというと「簡易的な休憩エリア」といった雰囲気でした。
テーブルがなく長椅子のみのため、お盆をひざに載せて食べることになり、お茶がこぼれないかとハラハラする場面も…。
混雑時は、落ち着いて味わうには不向きだと感じました。
持ち帰り用には、5個入り(550円)を購入。

そして「おはらい町店限定」の馬缶ティーバッグも購入。

内宮へ行く前に外宮参拝をしてきたのですが、その際に外宮参道で、へんばや商店伊勢市駅前店を見つけました。
本当は外宮で食べたかったのですが、馬缶ティーバッグのために、今回はおはらい町店を選びました。

外宮のへんばや商店は伊勢市駅から徒歩すぐの場所にあるので、公共交通機関を利用される方、外宮参拝をされる方、混雑を避けたい方にはおすすめです。
「二軒茶屋餅」レポート
二軒茶屋餅は、こしあんを包んだお餅に、香ばしいきなこをまぶした餅菓子です。

伊勢茶によく合う、昔ながらの素朴な味わいでした。
こちらは赤福・へんば餅よりも歴史が古く安土桃山時代の創業で、二軒茶屋餅のほかに大正時代からは醸造業、平成初期からはビール作りも行っています。
二軒茶屋餅がメインのお店は本店1店舗のみで、それ以外は4箇所の取扱店で購入できます。
- 二軒茶屋餅角屋本店/車で内宮15分、外宮10分
- ISEKADO 外宮前店/外宮から徒歩圏内
- ファミリーマート近鉄宇治山田駅改札外店/車で内宮15分、外宮5分
- イオン伊勢店/車で内宮・外宮10分
- イオンタウン伊勢ララパーク/車で内宮15分、外宮10分
⚠️ 以前はおかげ横丁の「伊勢角屋麦酒 内宮前店」でも販売されていましたが、2026年2月時点では取り扱いなし
今回は外宮で神馬牽参を見た帰りに、ISEKADO 外宮前店へ行ってきました。
外宮参道の「伊勢せきや」と「若松屋」の間にある、小さなクラフトビールショップです。
「本当にこのお店で合ってるかな?」と不安になりますが、お店の前に二軒茶屋もちと書かれた木の看板が目印になりました。

開店直後の午前9時に訪れたところ、まだ二軒茶屋餅は届いていませんでしたが、5〜10分ほど待つと配達車が到着し、無事に購入することができました。

伊勢三大餅を制覇するなら「外宮参道」がおすすめ
実際に伊勢三大餅めぐりをしてわかったこと、それは…
効率よく回るなら外宮参道が一番便利!
外宮参道とは外宮のおかげ横丁的なエリアで、外宮~伊勢市駅周辺の一帯を指します。

朔日参りの日でも、内宮のように早朝営業しているお店はほどんどなく、9時オープンのお店が多かったです。
そのため朝の時間帯は観光客が少なく、とても落ち着いた雰囲気でした。
私のように人混みが苦手な方は、朝9時にサクッと赤福・二軒茶屋餅・へんば餅の3軒を回るプランがおすすめ。

いずれも外宮参道のメインストリート沿いにあるので、道に迷うことなく立ち寄りやすいです。
★詳しい外宮参道マップは、伊勢市観光協会の公式サイトで確認できます
「旭家 酒素饅頭」レポート
伊勢三大餅めぐりの後は、伊勢出身の方が「地元民が愛してやまない、赤福超えの和菓子」と絶賛していた旭家 酒素饅頭を求めて二見へ行きました。
場所は内宮から車で20分、夫婦岩からは車で5分の所にあります。

こちらのお饅頭を食べたみたいと思った理由は、次の2つでした。
一つ目は、粒あんが苦手な夫の存在です。
伊勢出身の夫の知人から「粒あんが苦手な人でも、ここのお饅頭は美味しく食べられる」と聞き、夫が興味を持ったことが始まりでした。
二つ目は、酒饅頭でありながらお酒や酒粕を使わず、糀を自然発酵させた生地で作られている点。
酒饅頭好きの私としても、これはぜひ味わってみたいと思いました。

駐車場はお店の隣にありました。
日曜日の12:30頃の訪問で、お客さんは他に2-3組だったので、駐車しやすかったです。

酒素饅頭は1個100円から購入できました。
店内に飲食スペースはありませんが、お店の前にベンチがあったので、そちらで1ついただきました。
すぐに食べること伝えると食べ歩き用に用意してくださり、持ち帰り分は包装してもらえました。

気になるあんこの状態は、粒あんとこしあんの中間のような口当たりで、粒あんが苦手な夫でも食べやすかったようです。
酒饅頭としてはお酒の香りがとてもマイルドで、一般的な酒饅頭よりもやさしい風味。
家族団らんのおやつにぴったりな、素朴で美味しいお饅頭でした。
