こんにちは、旅好きHSPのネコリテです。
今回は名古屋から諏訪大社へ行く際に利用したJR特急「しなの」について、実際に乗って分かった「おすすめ座席」や「乗換の苦労話」などを詳しくご紹介します。
要点だけをサクッと知りたい方は、最後の「本記事のまとめ」からご覧ください。
名古屋から諏訪エリアへの鉄道ルート
私が利用したルートは、以下の通りです。
名古屋 (特急しなの)→ 塩尻 (普通列車)→ 上諏訪

すべてJR路線で完結し、指定席を予約して利用しました。
本記事では乗車区間「名古屋→塩尻」の体験レポートをお届けします。
特急しなの「おすすめ座席」はどこ?
絶景ポイントは「寝覚の床」
名古屋〜塩尻間の絶景ポイントは、木曽川沿いに広がる景勝地「寝覚の床(ねざめのとこ)」です。
巨岩が連なる迫力のある岩場を、車窓から眺められることで有名です。
この絶景を楽しみたい方は、進行方向左側(A席)を選ぶのがおすすめ。
一方、塩尻からさらに長野方面へ向かう場合は、日本三大車窓のひとつ善光寺平(=長野盆地)が進行方向右側(D席)に見えるため、どちらの席を選ぶか迷ってしまうところですね。
窓の広い席を狙うコツ
特急しなのは、1枚の窓を2列で共有しています。
つまり座席によっては窓の面積が狭く、景色が見づらいことも。

車両編成や号車によって異なりますが、基本的には偶数席が広い窓になる確率が高いようです。
あまり鉄道に詳しいわけではないので、「何両編成のときはどの号車が奇数列で…」という所まで考えるのは正直大変。
「まあ、2〜3号車の偶数席を選べば間違いないでしょ」という感じで、3号車/A14を予約しました。

窓の広さ以外にこだわった点は、出入口に近いこと。
塩尻での乗換時間が短かかったため、サクッと降りることは重要ポイントでした。
行きの座席はいろいろと調べて選びましたが、帰り(しなの16号)はきっと疲れて眠ってしまうだろうと思い、景色よりも落ち着ける場所を優先。
静かに過ごせそうな端の席、3号車A1(最後尾)を予約しました。
でもちゃっかり、寝覚の床側の窓広席。笑
「しなの3号」乗車レポ|静かな朝の車内でリラックス
「しなの3号」は、朝8時ちょうどに名古屋駅を出発します。
出発の20分前、名古屋駅10番ホームに到着すると、すでに「しなの3号」が停車中。


ホームには人もまばらで、写真を撮るには絶好のタイミングでした。
車内は少し年季を感じるものの、清潔で落ち着いた雰囲気。

座席に着くと、まだ誰もいなくて貸し切り状態でした。
人混みが苦手なHSP的には「このまま静かに行けたら最高…!」と思っていましたが、発車時刻が近づくにつれて少しずつ席が埋まっていきました。
乗客の客層は外国人観光客は少なく、落ち着いた日本人のミドルエイジが多い印象でした。
そのため、車内も静かで良かったです。
設備は電源コンセントはなく、足元にフットレストが設置されていました。
フットレストは土足OK?気になるマナー

特急初心者にとって、「フットレストって土足でいいの?」というのは、ちょっと悩むポイントですよね。
調べてみると、基本ルールはこうでした。
床と同じ素材のフットレスト=靴のままでOK
一般的な電車の床材はゴムやビニール系で、グリーン車などの上級車両はカーペット仕様になっています。
今回乗った「しなの」はゴム/ビニール系の床で、フットレストも同じような素材。
つまり、靴を履いたままでOKというタイプです。
ちなみに、以前乗った「アーバンライナー」は床がビニール系、フットレストは布張りだったので靴を脱いで使うタイプでした(実際にそのような注意書きもありました)。

グリーン車などの高級車両では、両面タイプのフットレストもあり、
- 床と同じカーペット柄 → 靴のままでOK
- 床と異なるカーペット柄 → 土足禁止。靴を脱いで使用
という仕様になっていることもあるそうです。
ただ今回の「しなの」の場合は土足OKのはずなのに、周りの乗客の中には靴を脱いで利用している方もいました。
それを見て「え、私も脱ぐべき?」と少し不安になり、結局使わずに終わりました(笑)。
フットレストのルールはすべての乗客に周知されているわけではないので、座席には注意書き(日本語/英語/中国語)を付けてほしいなと思いました。
車窓のハイライト「寝覚の床」通過はいつ?
しなの3号は名古屋駅を8:00に出発し、9:19に寝覚の床を通過しました。
寝覚の床の少し手前から、
「川のグリーンがすごくきれい」
「巨石がゴロゴロしてる!」
と思わず見入ってしまうような絶景が続きます。
通過時にはアナウンスも流れましたが、景色は想像以上に一瞬で通過。

写真を撮りたい方は、少し早めにスマホをスタンバイしておくのがおすすめです。
木曽川の青く澄んだ流れと巨大な岩が織りなす風景は、まさに圧巻。
一瞬ですが、「これぞ特急しなののハイライト」という絶景でした。
ICカードの注意点|中津川駅より先はIC非対応!
乗車中に「交通系ICカード(TOICA、manacaなど)は、中津川までしか使えません」という車内アナウンスが流れました。
乗車券(紙のきっぷ)を持っている方は問題ありませんが、ICカードで入場した方は要注意です。
中津川より先、塩尻方面はIC非対応区間となるため、ICで改札を入ったまま乗り続けるには、車内できっぷを購入するが必要があります。
そして車内のきっぷ販売は、現金払いのみ。
「IC非対応の駅で降りるわけじゃないし、車内で精算しなくても平気でしょ?」
……と思いがちですが、ここが落とし穴。
長野県内はJR東日本エリア(Suica圏)に切り替わるため、エリアをまたいでのIC利用はできません。
つまり、名古屋(TOICA圏)から長野(Suica圏)まで、ICカードだけで乗車することは不可能なんです。

ただし交通系ICカードは相互利用できるので、発着が長野(Suica圏)で完結すればTOICAで乗車することは可能です。(実際に私は、長野県内をmanacaで乗車しました)
同じJRですが出発駅「JR東海」~到着駅「JR東日本」というエリアまたぎをする場合、鉄道に乗り慣れていない私にとっては、予約の時からいろいろとハードルが高かったです。

塩尻駅での乗換えに戸惑う
塩尻での乗換時間はわずか4分。
しかも、e5489では「しなの3号」を選択すると「名古屋→塩尻」までしか乗車券が購入できなかった為、塩尻で一度紙きっぷで改札を出て、再びマナカで入り直すという流れが必要でした。
※ネット予約ではなく、駅の窓口なら名古屋→上諏訪までの乗車券は購入可能
▶▶e5489で苦戦した記事はコチラ
塩尻駅のホームは3面6線構造なのですが、ホーム番号がどこに表示しているのかわからず、しなの3号から降りた時点では自分が何番ホームにいるのかわかりませんでした…。

さらに、乗換えをする列車の案内板(発車標と言うそうです)もどこにあるのか分からず、「次に乗る列車は何番ホームから発車するの?」と、頭の中は混乱状態!
ふだんは乗換アプリで下調べをしているのですが、塩尻駅に関してはホーム番号の情報が載っていなかったので、現場で確かめるしかありませんでした。

ウロウロと案内板を探しているうちに、乗るべき列車は階段を渡った向かいのホームだと判明。
慌ててダッシュで向かい、途中で例の改札の出入りを済ませ、なんとかギリギリで乗車できました。
帰り「しなの16号」乗車レポ|西日とカーテンの戦い
帰路に利用したルートは、以下の通りです。
上諏訪(普通列車)→ 塩尻 (しなの16号)→ 名古屋
上諏訪から普通列車で塩尻に到着し、5番ホームへ移動して15:03発の「しなの16号」に乗車しました。
ただ、予約していた3号車は階段からものすごーーく遠い!
荷物を持っての移動は、なかなかの運動でした。
座席は3号車/1A席(進行方向右側の窓際)。
15時台は西日が強く、A列の窓は8〜9割ほどカーテンが閉まっていました。

窓自体は広めで開放感があり、一番後ろの座席なので、気兼ねなくリクライニングできて快適でした。
ただしA席から写真を撮るには時間的に逆光になりやすく、きれいに撮影するのは少し難しそうでした。

A席からの景色は、川沿いの眺めを楽しみたい方におすすめです。
ネット情報によると、帰りもA席からは「寝覚の床」が見えるはずでしたが、カーテンを閉めていたため気付かないうちに通過し、行きのようなアナウンスもありませんでした。
一方で、C・D席側でも場所によっては川の景色を楽しめる区間がありました。
ただし注意したいのが西日。
通路側のC席は、A席の人がカーテンを開けていると、右半身を直射日光にさらされる時間帯がありました。

私の隣(1B席)にいた友人は、前列の方(2A席)がカーテンを開けていため、顔に西日が当たり困っていました。
私(1A席)がカーテンを閉めても、前方から直射日光が差し込む状況という、とても厄介な状況…。
前列の方は景色を楽しんでいらっしゃるのかな?と思うと、カーテンを閉めてほしいとは言い出せませんでした。
この経験から、午後の時間帯に乗る場合は、西日リスクのある通路側(BC席)は避けたいと思いました。
そしてA席に座っていた私は、西日が周囲に差し込まないよう配慮してカーテンを閉め、景色を楽しむ時はカーテンの内側からそっと眺めていました。
※乗車は9月だったので、時期によって状況は異なるかもしれません
【本記事のまとめ】特急しなので知っておきたいポイント
- 名古屋→塩尻で寝覚の床を見るならA席がおすすめ
- 偶数席は窓が広い可能性が高い(車両によって例外あり)
- 愛知・岐阜県内から交通系ICカードで乗車した場合、降車できるのは中津川駅まで。以降の長野方面へ行く場合は車内で現金によるきっぷ購入が必要
- 塩尻駅は5番ホームで「しなの」発着
- 午後に塩尻→名古屋へ向かう「しなの16号」は、西日が本気を出す時間帯(参考:9月乗車)。カーテンを操作できないB・C席が日差しに苦しむかどうか――その運命は、A席の手に委ねられている