2026年2月、2度目の諏訪大社へ。
2025年秋に初めて参拝し、その際の願い事が成就したので、お礼参りに行ってきました。
前回は無料参拝バスを利用し、半日で4社を巡る駆け足の参拝。
お参りはできたものの、境内をゆっくり散策する時間までは取れませんでした。
そこで今回は車で再訪。
前回見られなかった場所もじっくり巡りながら、駐車場や混雑状況も詳しくレポートします。
諏訪大社の基礎知識
4社の場所と所要時間
諏訪大社とは1つの神社ではなく、前宮・本宮・春宮・秋宮の4社をまとめた総称です。
4社は諏訪湖の周辺にありますが、諏訪湖の北エリアにある2社を下社(春宮・秋宮)、南エリアにある2社を上社(前宮・本宮)と呼んでいます。
北エリア…【下社】春宮、秋宮
南エリア…【上社】前宮、本宮
この4社に「格の上下」や「参拝順」の決まりはないため、旅行スケジュールに合わせて自由に巡る順番を決めてOKです。

下社と上社は車で約30分離れているため、4社すべてをじっくり巡る場合は4-5時間ほど予定しておくと良いです。
【1社あたりの滞在目安】
・サクッと見るだけで良い人→10~15分
・それなりに散策したい人 → 20〜30分
・神聖な空気もじっくり感じたい人 → 30〜60分
目的を「参拝と御朱印だけ」と絞れば、4社を約3時間で回ることも可能です。
諏訪大社以外の観光も楽しみたいなら、上社と下社を2日間に分けて巡るのがおすすめです。

4社巡りに特化した路線バスはなく、乗り継ぎが大変なので、移動は車がベスト。公共交通機関で4社巡りをするなら、上社・下社を2日間に分けるのが現実的だよ
どんな神様が祀られてるの?
諏訪大社に祀られている御祭神たちは、出雲大社の神様・大国主の家系となります。

諏訪大社のメインの神様は、大国主の息子である建御名方神(たけみなかたのかみ)。
非常に武力の強い神様とされ、武神や勝負事の神様として信仰されています。
建御名方神の妻 八坂刀売神(やさかとめのかみ)は、諏訪湖の「御神渡り」の伝説で知られる存在です。

御神渡りとは諏訪湖が全面結氷し、割れた氷がせり上がってくる現象で、上社の建御名方神が下社にいる八坂刀売神へ会いに行った道筋と言われています。
近年は温暖化の影響もあって、諏訪湖の御神渡りはなかなか出現せず、最後に確認されたのは2018年となっています。
建御名方神の兄の八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)は、恵比須様としても広く親しまれています。
これら三柱の神様が、御祭神として4つの宮いずれかに祀られています。
【上社】
前宮:八坂刀売神
本宮:建御名方神
【下社】
春宮、秋宮:建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神
諏訪大社が特異とされる3つの理由
【1】明治初期まで続いた大祝と神長官という神職

建御名方神の子孫は、神が乗り移る現人神(生き神)として「大祝」という役職を務め、最高位に立ちました。
そして諏訪の統治者であった守矢一族は、「神長官」として神を大祝に降ろし、その声を聴くというナンバー2の役職を担いました。
【2】神道らしくない生贄を使った神事

一般的な神道では血を「穢れ」とするため、生贄を捧げることは極めて珍しいです。その背景には、縄文時代から続く狩猟文化の影響があると考えられています。
【3】地質的にすごい場所にある

諏訪湖は中央構造線とフォッサマグナ(糸静線)という2つの大きな断層が交差する、地質学的にも非常に特異な場所に位置しています。
その影響で鉱物資源や温泉に恵まれ、縄文時代には黒曜石の一大産地として、日本の中心地ともいえるほどに栄えました。
スピリチュアルな視点から見ると、中央構造線上には伊勢神宮をはじめとする由緒ある神社が数多く点在していることから、古来より特別な力が集まる場所と考えられ、パワースポットとしても語られています。
上社 本宮レポート
それではここから、私が実際に諏訪大社4社を訪れた様子をレポートしていきます。
- 1日目 上社(本宮→前宮)
- 2日目 下社(秋宮→春宮)
本宮の駐車場
上社を訪問したのは2026年2月中旬、金曜日の午前中でした。
駐車場は本宮の周辺に専用駐車場がいくつかありますので、事前に本宮境内マップで場所を確認しておくとスムーズです。
今回は東参道の駐車場(無料)を利用しました。

朝9時30分頃に訪れたところ、駐車場は空いていて停めやすかったです。
日陰になっている場所は雪が凍結してガリガリになっていたので、積雪が続く日には「駐車スペースはあるけど、雪に覆われて停めにくい」という状態になるかもしれません。
本宮の見どころ
駐車場から徒歩すぐの所に銅鳥居があります。

この銅鳥居をくぐった先に、布橋があります。

布橋は江戸時代後期に建てられ、明治維新までは大祝のみが通ることを許された特別な通路でした。
通行の際に白い布を敷いていたことから、「布橋」と呼ばれるようになったと伝えられています。

前回の訪問時は観光客でにぎわっており、マナーを欠いた撮影をする外国人観光客にモヤッとしました。
周囲の雰囲気に影響を受けやすいHSP気質の私にとって、旅先で人混みを避けることはとても重要。
どんなに素晴らしい場所でも、混雑していると心がザワついてしまいます…。
今回は「平日+午前中」という人混み回避の鉄板スケジュールのおかげで、澄んだ空気に包まれながら、静かに参拝することができました。

布橋からは硯石という巨石を見ることができます。
そして布橋を抜け、お参りする場所である幣拝殿へ向かいました。

日が当たらないため、真ん中の通路以外は凍結した雪が残っていました。
ちなみに幣拝殿とは、「幣殿」と「拝殿」が合体したものです。
- 幣殿 神職が祝詞を奏上したり、お供え物を奉る場所
- 拝殿 一般の参拝者がお参りする場所
そして一般的な神社には、拝殿の奥に本殿(神様のお住まい)がありますが、本宮は山をご神体としているため、神体山を拝する形で幣拝殿が建てられています。
幣拝殿で前回の願いが叶ったことへのお礼参りを済ませた後、一之御柱へ向かいました。

諏訪大社の象徴ともいえるのが、各宮の境内に4本ずつそびえ立つ御柱です。
7年に一度行われる御柱の建て替え神事「御柱祭」は、日本三大奇祭の一つとして広く知られています。
御柱は「一之御柱」「二之御柱」のみ近くで見ることができますが、「三之御柱」「四之御柱」は森の中にあるため、近づくことができません。
4社の中で唯一、上社前宮のみが4本すべての御柱に近づくことができます。
そして本宮参拝のラストは、ご神湯で手を清めて終了。

全国でも珍しい温泉の手水です。
このご神湯がある場所は、北参道の鳥居近くにある手水舎の隣です。

北参道には、おみやげ屋さんが立ち並んでいます。

諏訪は縄文遺跡がたくさん残る地域でもあるので、土器や黒曜石、石斧といった珍しいものが売られていました。

- 諏訪出土の土器の破片:1個500円
- 諏訪産出の黒曜石:1個300円
- 石斧:1個1000円~2500円
上社 前宮レポート
前宮の駐車場
前宮の駐車場は国道152沿いに広い駐車場が一つ、境内に小さな駐車場が数ヶ所ありますので、事前に前宮境内マップで場所を確認しておくとスムーズです。
今回は国道152沿いの駐車場(無料)を利用しました。
10:30頃に到着すると、駐車スペースの空きは十分にありました。

信号「前宮前」という交差点に駐車場があり、横断歩道を渡ってすぐの所に前宮の鳥居があります。

前宮の見どころ
4社の中で最も小さい前宮は、本宮よりも前に建てられたことからその名が付き、諏訪信仰発祥の地とされています。
御祭神が最初に住まわれた場所とされ、豊かな水や森に囲まれた自然の中にあり、4社の中でも特に古代信仰の雰囲気を色濃く残しています。
個人的には4社の中で一番好きな場所です。
鳥居をくぐって境内へ入ると、本宮よりも多く雪が残っていました。

そして階段を上った先には、衝撃の光景が…

通路がガリガリに凍結していました!!
このエリアは神原といい、諏訪大神が初めて現れた場所と伝えられています。
古くから祭祀の中心地とされる、神聖な場所です。
凍り付いた神原を滑らないようゆっくり歩き、本殿のある高台までやって来ました。


本殿でお礼参りをし、4本の御柱を回りました。
前宮は4社の中で唯一、4本の御柱を近くで見ることができるので、それぞれでパワーをいただきました。

前宮の御柱は本殿を囲むように4本立っており、本殿の向かって右にある一之御柱からスタートし、ぐるっと本殿を1周する形進むと4本をコンプリートできます。
ラストの二之御柱の近くには、水眼の清流という小川が流れています。

高台を下りて駐車場へ戻る道中には、御室社があります。

現在は跡地のみとなりますが、中世まではここに半地下の土室が作られ、その中で冬から春にかけて約3ヶ月間にわたり御室神事が行われていました。

諏訪信仰ならではの独特な祭事です。
そしてもう一つ、神道では異質とも言える有名な祭事に御頭祭があります。
御頭祭が行われている場所が、御室社の近くにある十間廊。

神原から見ると、鳥居の左側にある建物です。
昔はここで75頭もの鹿の生首を供えて儀式が行われていましたが、現在は剥製を用い、毎年4月15日に御頭祭(酉の祭)が執り行われています。

下社 秋宮レポート
翌日は、下社の「秋宮」と「春宮」へ行きました。
下社を訪問したのは2026年2月中旬、土曜日の午前中。
週末なので混むかも?と心配しましたが、駐車場も境内も十分に余裕があり、人混みが苦手な私でもストレスなく過ごせました。
秋宮の駐車場
秋宮の駐車場は周辺に数ヶ所ありますので、秋宮境内マップで場所を確認しておくとスムーズです。
今回は、鳥居前のおみやげ屋さんの裏手にある参拝者駐車場(無料)を利用しました。
土曜日の9:30に到着したところ、駐車場は空いていて停めやすかったです。
秋宮の見どころ

鳥居をくぐった先には、しめ縄が印象的な神楽殿があります。
御祭神の建御名方神は出雲をルーツに持つ神様なので、出雲大社を思わせる立派な大しめ縄です。

神楽殿を守る狛犬も大きく、青銅製の狛犬としては日本一の大きさを誇ります。
その奥には、格調高い建築美が光る幣拝殿が鎮座しています。

幣拝殿でお礼参りを済ませ、一之御柱へ。

一之御柱から鳥居へ向かって歩くと、「ネイリの杉」のあたりに左側へ入る通路があります。
その先にはご神湯の手水があります。

その向かいには、2025年にできたばかりのいのめ広場があります。

「いのめ」とは猪の目を表した文様で、ハートを逆さにしたような形が特徴です。
古くから魔除けや招福の象徴とされ、神社などでよく見られます。

いのめ広場にはこのようなハート型が9個隠れていて、すべて見つけると恋愛成就や幸せが訪れるのだとか♪
下社 春宮レポート
春宮の駐車場
春宮は鳥居の前に広い駐車場(無料)が1ヶ所ありますので、春宮境内マップで場所を確認しておくとスムーズです。

土曜日の11時頃に到着したところ、駐車場は空いていて停めやすかったです。
2月はお正月のにぎわいが落ち着き、春の行楽シーズン前の寒い時期でもあるため、神社にとっては閑散期にあたります。
今回、諏訪大社4社を巡りましたが、いずれも人混みや満車に疲弊することなく、快適に参拝することができました。
春宮の見どころ

石鳥居をくぐると、すぐに神楽殿が見えてきます。

春宮と秋宮は同じ設計図をもとに造られているため、境内の配置はほぼ共通しているのですが、手がけた大工さんが異なることから、それぞれの個性が感じられます。


幣拝殿でお礼参りをし、一之御柱へ行って春宮の参拝は終了。
ここからは前回寄れなかった、春宮のとなりにある万治の石仏を見に行きます。
パワースポットが好きな方は、Mr.都市伝説の動画を見てから行くと、さらにワクワクしますよ。
春宮から万治の石仏へは、幣拝殿から鳥居へ戻る途中、右手にある小道へ入って徒歩2〜3分ほどで到着します。

春宮の横には川が流れており、赤い橋を渡ります。

赤い橋を渡った先には浮島社があり、こちらにはお祓いの神様 祓戸大神が祀られています。

いわゆる瀬織津姫で有名な祓戸四神ですね。

浮島社で参拝をした後は、いよいよ万治の石仏とご対面です。
さっそくMr.都市伝説が「宇宙とつながるポイント」と言っていた、左側の場所へ行ってみました。

すると、なんということでしょう…!!
左腕がズンッと重くなり、上下にぶんぶんと揺れ始めました。

一緒にいた夫は何も感じないと言っていたので、ただのプラシーボ効果かもしれませんが(笑)。
ふだんパワースポット等で何かを感じ取ることがないタイプなので、このような反応はとても楽しかったです。

万治の石仏のお参りは、「よろずおさまりますように」と心の中で念じ、願い事を心で唱えながら3周するのだそうです。
私もさっそくやってみました。
ちなみに万治の石仏の混雑状況は、土曜日の11時半では2~3組で、比較的空いていました。
石仏の前に並んで待ち、3周したら次の方へ譲るため、早々に去るという感じ。
次の方が待っていると、なかなかエネルギーに浸る余裕はないので、ゆっくり体感したい方は早朝など無人になる時間帯がおすすめです。

