こんにちは、ネコリテです。
HSPならではの繊細な視点で、旅の体験記を書いています。
今回は宮崎県日南市にある鵜戸神宮をレポートします。
鵜戸神宮(うどじんぐう)の基本情報
境内の様子
鵜戸神宮は、宮崎空港から車で約1時間の場所にあります。
海沿いに位置し、絶景ナンバーワンとの呼び声も高い神社です。

滞在時間は1時間くらいでした。
鵜戸神宮の公式境内マップはコチラ。
神門近くの駐車場が工事中で閉鎖されていたので、徒歩5分くらいの広い駐車場(無料)を利用しました。
平日14時頃に訪問したところ、駐車場はガラガラでした。
では、神門からスタート。

こちらをくぐり抜けると、立派な楼門(ろうもん)が見えてきます。

楼門(ろうもん)とは門の建築様式の一種で、2階建ての門のことです。
境内にはうさぎの像がたくさんありました。

鵜戸神宮の「神の使い」だそうです。
鵜(う)→卯(う)→うさぎ、というダジャレが由来なんだとか。笑
そして鵜戸神宮といえば、名物の運玉。

ミニ運玉を亀石に向かって投げる神事が有名です。


本殿前の広場から海岸を見下ろすと十二メートル先に、頭から尻尾まで約八メートルの亀石があり、その背中には六十センチ角の枡形のくぼみがあり、男性は左手で、女性は右手でお願いを込めて、亀石めがけ投げます。亀石の背中に命中すれば良し。枡形のくぼみに入ればさらに良しと伝えられています。鵜戸神宮HPより
投げてみたら、くぼみに命中しました。(歓喜!
いざ、本殿へ
鵜戸神宮の本殿は、洞窟の中にあります。

洞窟内は夏でも涼しかったです。

本殿の奥へ進むとお乳岩(おちちいわ)という、悲しい伝説の岩があります。

この写真ではわかりにくいですが、角度によってはこんな風に三角の岩が両乳房のように見えます。

お乳岩から滴る水で作られたおちちあめは、鵜戸神宮のお土産として人気です。
【主祭神】知名度は低いけど、実はめちゃくちゃ重要人物
鵜戸神宮に祀られている神様は、ウガヤフキアエズ。
「誰それ?」と思う方がほとんどかと思いますが、実は初代天皇である神武天皇の父です。
家系図はこんな感じ。

ウガヤフキアエズ、漢字で書くと鸕鶿草葺不合尊。
なんとも覚えにくい名前ですが、誕生エピソードを知ると簡単に覚えられます。
母である豊玉姫は海神の娘。
ウガヤを出産する際は「産屋(うぶや)で誰にも見られず生みたい」と、夫である山幸彦に頼みます。

産屋の屋根は、鵜(う)の羽根で作ることになりました。

普通の茅葺(かやぶき)屋根ではなく、鵜茅葺(うがやぶき)の屋根。
しかし建築途中で豊玉姫が産気づいてしまった為、未完成の産屋で出産することになりました。
まだ鵜の羽根が葺き合えていない、ふきあえずの状態。
このエピソードから、生まれた子供はウガヤフキアエズと名付けられました。
そしてこの出産で、父・山幸彦はやらかしてしまいます。
出産中の豊玉姫の姿を覗いてしまったのです。
豊玉姫は本来の姿(サメ)を見られ、恥ずかしさのあまり海へ帰ってしまいます。
地上に残した我が子のために、両乳房をちぎって岩にくっつけて(=お乳岩)、そのお乳を飲んでウガヤは育ちました。
そして妹の玉依姫(たまよりひめ)に、ウガヤの養育を任せました。
数年後、ウガヤと玉依姫は夫婦となりました。
どうでしょうか?ウガヤフキアエズ、覚えていただけましたか。
日本神話はツッコミどころ満載なエピソードが盛りだくさんで、エンタメとしてかなり面白いです。
青島神社と関係が深い
宮崎空港~鵜戸神宮の間には、鬼の洗濯板で有名な青島神社があります。
この青島神社では、ウガヤフキアエズの両親(山幸彦&豊玉姫)と祖父母(ニニギ&木花咲耶姫)が祀られています。

青島神社は南国のようなロケーションで、願掛け神事もたくさんあり、エンタメ性の高い神社です。
日本神話のエピソードを予習しておくと、2社巡りがより楽しくなると思います。
推しキャラの聖地巡礼みたいな感じ。笑
【豆知識】神宮と神社の違いは?
神宮、神社、大社、宮などは「社号」といいます。
【神宮】皇室の祖先など、皇室とゆかりが深い特別な神社(伊勢神宮、明治神宮など)
【神社】いわゆる一般的な神社
本来は神社の格式によって社号が付けられていましたが、戦後に社格制度が廃止されました。
現在では「〇〇神宮 >〇〇神社」という格付けはありませんが、名残として見られることがあります。
ただし伊勢神宮だけは別格で、神社の中での最高位になります。